8.  生協関連

重要性が高い項目

 

8.1  弁当・食堂関係

8.1.1  学内食堂の値段について

提言概要

現状、特に問題ないと考えられます。

学生の意見

値段が高い・量が少ない

自由記述

・安いメニューを増やすというより、価格を下げて欲しい。

・学食の価格を安くしてほしい。他の大学に比べて価格が高いので、学生が毎日食べていけるような価格設定をお願いします。

・食堂の食事の値段が高すぎる。質も考えると外の一般の店と変わらない。努力が足りないと思う。

(同様の意見が38件寄せられました。)

現状分析

値段に関する満足度の項目を見る限り、前回の調査の時と比べ共に若干改善していると思われます。

自由記述内で値段について不満を書く人の人数は1.3倍程度に増えていますが、問題の形式が変更された影響が大きいと思われますので、単純比較できませんでした。

具体的な意見としては、外部の弁当屋やコンビニと比べて値段が高いという意見もあったが、そう思っている人は外部の弁当屋やコンビニを利用していると考えられるので、そういった人に合わせて値段設定を考える必要はないと思われます。

ちなみに、大学生協の値段設定は全国共通であり、一年を通して共通の値段を提供できるよう努力しているため、材料の市場価格が値上がりしても同じ値段でメニューを提供できるようになっている代わり、逆に市場価格が下がってもメニューの値段に反映できないようになっているため、他の食堂と比べ割高と感じられている可能性はあるかもしれないとのことです。

提言

現状、特に問題ないと考えられます。

図 8.1.1-1  飲食施設の値段

8.1.2  学内食堂の味について

提言概要

現状、特に問題ないと考えられます。

学生の意見

味が気に入らない 質の向上を

自由記述

・値段の割に美味しくない。

・単純に美味しくないし、ボリュームも少ない。近隣の私大などをよく比較してもらいたい。

・不味い,高い,代わり映えしない。

(同様の意見が20件寄せられました。)

現状分析

値段同様、味に関する満足度の項目を見る限り、前回の調査の時と比べ共に若干改善していると思われます。

自由記述内で味について不満を書く人が1.3倍程度に増えていますが、問題の形式が変更された影響が大きいと思われますので、単純比較できません。

提言

現状、特に問題ないと考えられます。

図8.1.2-1  飲食施設の味

8.1.3  留学生の要望について

提言概要

飽きた

学生の意見

飽きた

自由記述

(留学生以外も含む)

・食事場所が他になく飽きる。

Boring, same menu since last year.

・何年も同じメニューで飽きます。工夫が必要。

(同様の意見が10件寄せられました。)

学生の意見

ハラールメニューを充実して欲しい。

自由記述

more varieties of  Halal Food

More Halal Foods

i would like you to extend the HALAL food, which is offered in ookayama, to suzukakdai cafeteria also

(同様の意見が13件寄せられました。)

現状分析

○メニュー数を増やして欲しい

留学生の特に博士課程の学生が、メニュー数を増やして欲しいと思っていることがわかりました。これは、留学生が日本に慣れておらず、外部の飲食施設を利用する頻度が低く学食の利用率が高くなり、飽きやすくなっていると考えられます。

また、修士課程・博士課程の学生はすずかけ台で主に活動している人が多いことも関連していると思われます。

○宗教や文化に対応したメニューについて

宗教や文化に対応したメニューに関する要望のほとんどは、ハラールメニューを充実して欲しいという意見でした。

ベジタリアン向けに野菜のメニューを増やして欲しいという意見も見られました。

 

これに対し、生協へ問い合わせたところメニュー開発については大学生協の上部で行なっており、東工大生協はその中からどのメニューを東工大で提供するのかを選べるだけなので、東工大生協だけで独自にメニュー数を増やすのは難しいそうです。

また、ハラールメニューに関しては東工大生協としても拡充の方針をとっており、現在では大岡山でしか提供されていませんが来年度からはすずかけ台でも提供する予定とのことです。メニュー数に関しても今後増やしていく予定だそうです。

提言

今後も、ハラールメニューの拡充に関しては進めていくようお願いします。メニュー数を増やすことに関しては難しいかもしれませんが、留学生が学食のメニューを選びやすくするような努力は可能かもしれないので、それに関しては、今後も検討していっていただければと思います。

図 8.1.3-1  国籍・課程別の学食メニューに関する要望

図 8.1.3-2  留学生の学食のメニューに関する要望


 

8.1.4  健康志向のメニュー・ボリューム重視のメニューについて

提言概要

 健康志向のメニュー、ボリューム重視のメニューの両方の充実をお願いします。

学生の意見

野菜を充実して欲しい

具体的内容

・サラダバーのメニューを増やしてほしい。

・セットを野菜重視にしてほしい。ポテトをキャベツに変えられるようにしてほしい。

VEGETARIAN FOOD!

(同様の意見が13件寄せられました。)

学生の意見

魚を充実して欲しい

具体的内容

・もっと魚料理を増やしてほしい。肉系が多すぎると思います。

(同様の意見が4件寄せられました。)

学生の意見

肉・揚げ物以外を充実して欲しい

具体的内容

・肉・揚げ物類が多い

・肉のない野菜料理が少ない.メニューが変わり映えしないので飽きてしまった.

(同様の意見が8件寄せられました。)

学生の意見

量を減らしたメニューが欲しい

具体的内容

・Sサイズのライスのある定食も増やして欲しいです。

・女性向けに値段と量を減らしてほしい

・全体的に量が多い。少量のメニューを増やして欲しい。

(同様の意見が10件寄せられました。)

現状分析

○健康志向のメニューについて

日本人に限ると、博士課程に進むにつれ健康志向のメニューを望む人が増える傾向があります。男女で比べた場合、女性のほうが健康志向のメニューを望んでいることがわかります。

さっぱりしたメニューに関する要望でも同じ傾向が見られました。

○値段の安いメニュー・ボリュームを重視したメニューについて

値段の安いメニューやボリュームを重視したメニューは健康志向のメニューと比べほぼ逆の傾向となっており、学部生や男性における要望が強いことがわかります。

○女性向けメニューについて

男性と比べ、Sサイズメニュー、健康志向やサッパリ系のメニューに対する要望が多いことがわかります。

 

これに関し、生協へうかがったところ、生協側としてもこの傾向に関して把握しており来年度から第二食堂の弁当をガッツリ系とヘルシー系の二つの系統に分けて販売するとのことです

提言

これらの学生の意見を参考に、メニュー構成の調整等を行っていくようお願いします。

図 8.1.4-1  国籍・課程別の学食のメニューに関する要望

図 8.1.4-2  男女別の学食のメニューに関する要望

 

8.1.5  具体的なメニューに関する要望について

提言概要

特に提言する必要は見られませんでした。

学生の意見

具体的なメニューに関する要望

具体的内容

・韓国料理がほしい。

・くじらメニューを復活させてほしい。

・グリーンカレーを通常メニューに入れてほしい。

・グリーンカレー滅ぶべし。

・辛いものは基本まずい. なんとかしてほしい.

・総菜コーナーを充実させてほしい。

(同様の意見が多数寄せられました。)

提言

 具体的なメニューに関する要望として大きな特徴は見つからなかったので、学勢調査としては提言を行いません。ただし、具体的な要望の一覧については学食に送付しますので、今後のメニュー構成の参考に使ってもらえればと思います。

 


 

8.2  施設関係

8.2.1  食堂の混雑について

提言概要

引き続き対策をお願いします

学生の意見

食堂の混雑

具体的内容

・学食が混み過ぎです。

・昼間の食堂が身動きのとれないほど混むことがある。なんとかして利用する人をまばらに分散させてほしい(講義終了時間をずらす等)。

(同様の意見が8件寄せられました。)

学生の意見

食堂が狭い

具体的内容

・学生数に対する食堂のキャパシティが小さい。

・学生食堂が狭いので改善してほしい

(同様の意見が17件寄せられました。)

現状分析

学食の混雑に関しての自由記述ですが、前回の調査では50件なのに対し今回の調査では8件に収まりました。これは、セブンイレブンの設置によって混雑が解消されたことや、食堂側が混雑時の回転率を上げる工夫をした成果だと思われます。

提言

現状で生協側が出来る努力をしてある程度は効果が出ていることを考えると、今行っている努力を続けていき様子をみるのがいいかと思います。ですので、これからも現状で行っている混雑対策については引き続きお願いします。

 

8.2.2  営業時間について

提言概要

現状では厳しいと思われます。

学生の意見

学食・購買の営業時間の延長、営業日の拡張

具体的内容

日曜も生協を営業してほしい。

(最寄りのコンビニが閉店してしまったので特に)

・食堂を毎週土曜日やるようにしてほしい。

(同様の意見が20件寄せられました。また、うち12件はすずかけ台に関するものでした。)

現状分析

すずかけ台駅前のam/pmが閉鎖している時期に調査を行った関係もあり、すずかけ台の学食や購買の時間延長や土日営業を求める意見が多めでした。

また、大岡山に関してはセブンイレブンが設置した影響で生協の営業時間延長を求める人が減っている傾向があると思われます。

提言

 提言作成段階では、すずかけ台駅前のコンビニは別業者が営業を再開しているので、緊急で問題となることはないと思われる。

 また、現状より営業時間を伸ばす事については生協側としても厳しいことなそうなので、相当数の要望がない限りは実現が難しいと考えられます。今回の調査ではそこまでの数の意見は寄せられていなかったので、現状維持でいいと考えられます。

 

8.2.3  石川台・緑が丘への食堂新設について

提言概要

食堂の新設は厳しいと思われます。

学生の意見

石川台・緑ヶ丘への食堂新設について

具体的内容

・食堂が小さい。あるいは少ない。緑ヶ丘、石川台にも作るべき。

・緑が丘地区は食堂から遠く食事をするのに不自由です。

食堂を作ってください。

(石川台地区において同様の意見が24件、緑ヶ丘地区において同様の意見が22件寄せられました。)

現状分析

前回の調査では、生協の弁当が売り切れと関連して飲食施設の充実や外部の弁当屋の導入が求められていました。しかし、今回の調査を見る限り生協の弁当が売り切れていて困るという意見はなく、外部の弁当屋を導入すべきという意見も少なくなりました。一方、弁当ばかりでは体に良くないので食堂を作って欲しいという意見が増えたと思われます。

 

食堂新設に関し、生協へ伺ったところ食堂の運営には600人/日程度の客数が必要とされるそうですが、石川台や緑が丘にはこれに必要な需要はないいと判断されているため、新設は厳しいと考えられます。

ただし、食堂という形式は難しいですが、飲食スペースに昼休み限定で飲食物等を販売するようなスペースであれば設置は可能かもしれないとのことでした。これに関しては、今回の学勢調査の結果からこのような形式が望まれているのかいないのかを判断することは無理ですので、これの実現に関しては提言しないことにしました。

提言

現状では、食堂の新設は厳しいと思われます。

ただし、食堂という形式以外での飲食スペースであれば提供は可能かもしれないので、これの需要に関しては次回の学勢調査にて調べていくようにします。

 

 


 

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2010 Tokyo Institute of Technology