9.  生活関連

9.1  基本情報について

9.1.1  回答率について

 図9.1.1-1は学生全体に対する学勢調査の回答率を示したグラフです。前回の調査に比べ5%程度回答率が向上しており、より多くの学生の意見をみなさんの意見を聞けたと言えます。なお、2008,2010年の学生総数としては東工大ホームページ上にある公式統計のそれぞれ2007-2008年度,2009-2010年度のものを使用した。

 図9.1.1-2は過去の学勢調査への回答したかに関する質問項目の結果です。これを見ると2/3以上の人が今回はじめて学勢調査へ回答していることがわかります。このように新たに学勢調査へ回答してくれる人が増えることは好ましいことですが、前回の学勢調査を回答した人のうち今回の調査には回答してくれなかった人がそれなりの数いるようなので、これに関しては今後の広報活動の課題となるかもしれません。

図9.1.1-1 学勢調査2008と2010の回答率の変化

図9.1.1-2 過去の学勢調査への回答率

9.1.2  学生の層ごとの回答率について

また、図9.1.1-2,は学勢調査20082010の学生の層ごとの回答率を示したものです。これを見ると、前回の調査では日本人学部生、特に日本人の女性の回答率が高かったことがわかります。一方、今回の調査でも日本人女性の回答率は高かったのですが、それ以上に修士の留学生の女性や、博士の留学生の回答率が高かったことがわかります。この層の学生は前回の調査では回答率が低かったのでこれは大きな改善と考えられます。また、課程や国籍で多少のばらつきはありますが、女性の回答率が男性の回答率に比べ高く、女性の方に積極的に回答してもらえたということがわかります。

2008

日本/男性

日本/女性

外国/男性

外国/女性

合計

学部

20%

31%

12%

12%

21%

修士課程

20%

21%

16%

14%

20%

博士課程

15%

17%

10%

11%

14%

合計

20%

25%

13%

13%

19%

 


2010

日本/男性

日本/女性

外国/男性

外国/女性

合計

学部

22%

31%

25%

22%

23%

修士課程

24%

32%

18%

37%

25%

博士課程

19%

22%

37%

40%

24%

合計

22%

30%

26%

34%

24%

図 9.1.2-1 学勢調査2008・2010の学生の層ごとの回答率

図9.1.2-2 学勢調査2008・2010の回答率傾向

 類・学科・専攻別の回答率としては図9.1.2-3のようになりました。なお、国際開発工学科など一部の学科ではここ1~2年で定員が大幅に変化しており、正確なデータとなっていない可能性があります。これを見ると、類・学科・専攻ごとで回収率が大きく違うことがわかる。これに関しては、次回以降の調査の課題としていきたいです。

図9.1.2-3 学勢調査2008・2010の類・学科・専攻ごとの回答率傾向


 

9.1.3  学勢調査2008と2010の傾向の変化

 図9.1.3-1は学勢調査20082010の学年ごとの回答数の変化を示したグラフです。ここから20082010を比べると学部生の割合が下がり、博士の割合が増えていることがわかります。これは1.2で説明した傾向とも一致します。また、学部生の中でも特に学部1年生の割合が20082010で大きく異なっていることがわかります。

 図9.1.3-1は学勢調査20082010の主な活動場所別の回答数の変化を示したグラフです。

ここから、大岡山の割合が減りすずかけ台の割合が増えていることがわかりますが、これは学部生の回答者の割合が減り博士の割合が増えたことを反映しています。また、博士の中でも特に留学生の割合が増えていることを反映しています。

図9.1.3-1 学勢調査2008・2010の学年ごとの回答数の変化

図9.1.3-2 学勢調査2008・2010の主な活動場所別の回答者数の変化

 図9.1.3-3は回答場所別の回答者の数の変化を示したグラフです。ここから、学勢調査2008に比べ学内での回答者数が増えていることがわかりますが、これは、学部学生は学外から、博士課程は学内から回答する傾向があるので(図9.1.3-4)、学部生・博士の人数の変動によるところが大きいと考えられます。

図9.1.3-3 学勢調査2008・2010の回答場所別の回答者数の変化

図9.1.3-4 課程・国籍別の回答場所


 

9.1.3-5課程別の他大・高専出身者・留学生の割合を示したグラフです。青で示されたとことが東工大出身者、赤で示されたとことが他大・高専出身者となっています。また、色が薄い部分は留学生を表しています。

他大・高専出身かどうかについては前回の調査では調べていなかったのでこれが年度ごとにどのように推移していくのかについては今後の課題です。

図9.1.3-5 課程別の他大・高専出身者・留学生の割合

 


 

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2010 Tokyo Institute of Technology