大岡山キャンパス

 東工大生の多くは大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスを大学生活の基盤としています。ここでは、アンケート項目の回答の中から、両キャンパスで明確な差が認められる項目を抽出し、大岡山キャンパスについて特に要望の強い点を明らかにすることを目的としています。

 

(1)食生活

 大岡山キャンパスでは、学食を使う学生が少なく、外食が多い事が特徴です。しかし、利用者の学食に対する満足度の点では、すずかけ台キャンパスと明確な差は見られず、可もなく不可もなしといった感じです。大岡山での学食利用率が少ない理由は、すずかけ台では学食以外の選択肢がほとんど無いことも原因と考えられ、満足度の差をそのまま示すものではないと思われます。しかし、設備面などで大岡山の学食に対する不満の声がやや大きいようです。自由記述をみると混雑の解消や第一食堂の営業時間の延長を望む声もあり考慮の必要性があります。民間の外食産業やコンビニのキャンパス内誘致の訴えも多くありました。

 

 

(2)施設

 両キャンパスともに、建物の修繕要求が強くありました。とくに、大岡山については、自由記述欄において南1号館を中心に強い要望があり、黒板が見づらい教室等について早急に対策を採るべきという意見がありました。また、研究室に所属していない学部学生からは個人用ロッカーの設置を望む声が多くだされました。これらの声は、学部学生のほとんどが大学生活を送る大岡山キャンパスにおいて特に強くありました。

 施設全体について見ると、キャンパス間に大きな差は見られませんでしたが、スポーツ施設については、すずかけ台で不満が多いのに比べ、大岡山の学生は概ね満足している様子でした。

 

 

(3)自転車

 大岡山キャンパスでは移動に自転車を使用する学生の割合がすずかけ台キャンパスの倍を越えています。これは、大岡山キャンパスの敷地面積がすずかけ台に比べて、広いことが原因と推測されます。それにもかかわらず、大岡山の駐輪場の環境をみると、駐輪所の設置数が少ない、設置場所が不便、屋根がない、などの点で不満を感じている学生が半数近くおり、整備の必要性があると考えられます。

 

 

(4)事務窓口

 事務の窓口対応に関しては、大岡山のほうがすずかけ台に比べて不満が少なく、大岡山の事務に対しては比較的満足度が高い様子が見られます。

 

 

(まとめと提言)

 大岡山キャンパスのキャンパスライフに関しては、食堂の施設、設備の整備状態、建物の老朽化、あるいは駐輪場の環境、等において、改善希望が強いことがわかりました。これらについては、早急に取り組むべき問題として検討して欲しいと思います。

 

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2010 Tokyo Institute of Technology