学部学生
 研究室所属していない人の割合が高く、比較的自由な生活のできる学部学生。
 いったいどのような生活をすごしているのでしょうか。
 また、生活の中で出てくる今一番望まれているものとは?

☆学部生の今

勉強時間平均は7.3時間
睡眠時間平均は6.5時間
娯楽時間平均は3.4時間
仕事時間平均は1.7時間
57%の学部生がバイトをしている
そのうち56%は自宅生
バイト一月の平均給料は4万円前後
アパート暮らしの53%は仕送りが10万円以上
アパート代平均は6万8千円
7%が仕送りをもらっていない
寮暮らしの仕送り平均は5万1千円
20%が仕送りをもらっていない
約5割を占める自宅生の平均通学時間は60~90分
約4割を占めるアパート暮らしの平均通学時間は20分前後
28%はサークル活動をしたことがない

 

サークル活動をしている72%のうち
32%は文科系サークルに入っていた/入っている
53%は体育系
13%は技術系
4%は同好会
6%は学外サークル
5%はボランティア
約6%の学部生がアカハラをうけている/うけていた
約2%の学部生がセクハラを
約5%の学部生がアルハラを

☆学部生は施設が欲しい

 

授業の合間を様々なところで過ごしている

 

35%がサークル室を居場所にしている
32%が図書館を
29%が講義室や実習室を
25%が生協や食堂を
46%が図書館を勉強するために使う事がある
22%が図書館を時間つぶしに使う事がある
学部生は様々な施設が欲しい
特に学部生に顕著なのは個人用ロッカー

 

レストスペース64%
個人用ロッカー63%
コンビニエンスストア63%
スタディルーム44%
ITスペース44%
トイレの増設・美化43%
コミュニティスペース43%
シャワールーム42%
レストラン・カフェテリア41%
喫茶店37%
AVスペース34%
トレーニングルーム33%
現在,講義室が施錠されるようになり,学部生が夜間活動できる場所が無い

☆学部生は将来自分がやることについてもっと詳しく知りたい

 

31%の人が大学でやりたいことについてはっきりしていない
62%が進路や就職の情報に興味がある
47%が実習やインターンシップの情報に興味がある
48%が1年の専門科目を増やすべきだと考えている
47%が1年次の研究室体験が必要だと考えている
66%が学習意欲向上に演習・実習が有効と思っている

 

(まとめと提言)

現在、学部学生に対してもっとも必要なのは「居場所」となる施設やスペース(学生会館やロッカースペース等)

 研究室に所属していない学部学生には使える設備が少なく、特に公認サークルに所属していないと学科によっては荷物を置ける場所も無いというのが現状です。また、居場所となる場所がないため図書館などを居場所にしている人も多く、そのために図書や雑誌の閲覧など図書館本来の使い方をする人にとって、快く思われていない可能性があります。

 よって、学部学生の居場所となり、研究室所属までの3年間を快適に過ごすための設備を持つ、学生会館のような総合的な施設が必要ではないでしょうか。

 もちろん、これにはセキュリティとモラルの問題が関わってくると思われます。本学は24時間開放されていますが、現在講義室を施錠しているように、これら設備の整った施設を24時間開くとなると、相応のセキュリティシステムを設置する必要があるでしょう。

 また、これらの施設を使用する学生が自主管理するのかどうかという問題もあります。管理する団体、物品破損時の補填など、ルールをしっかり定めた上での自由を作るべきだと考えます。

 現実的に予算や必要な土地、求められているものを考えると、「学生会館」のような総合的なものは、大規模な計画となり、厳しい部分があるとも考えられます。しかし、その一部分、例えばロッカースペースなどは比較的容易に実現できるものだと思います。

 よって、その要求度と実現可能性を踏まえて、大学はできることから、少しずつでも確実に施設計画をすすめていただきたいと思います。

現在、学部生に対して同じく必要なのは専門的なことの情報

 研究室、専門の授業、進路など、将来自分が仕事にすることへの興味関心が高いと思われ、Fゼミ(注:学部一年次に開講される、将来の専門分野に備えるための科目)の強化、早いうちからの研究室体験、職場体験、進路相談など、学部学生が未来へのビジョンを見えるようなカリキュラムを欲していると思われます。

 ただ、これら学部学生への専門的分野の取り組みは類単位・学科単位に委ねられている部分が多く、そのため学科ごとで温度差があるように感じます。よって、このような取り組みを本格的にするのであれば、大学が直接推進するようにし、学科に関わらず充実した専門的分野を学べるよう配慮すべきだと考えます。

 

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2010 Tokyo Institute of Technology