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学勢調査について |
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2005年秋、東工大に通う全学生を対象にした学勢調査が行われました。全学生のおよそ10%の人に回答していただき、東工大生の現状を知ることができました。非常に大きな規模の調査であるがゆえ、それと同時に、今回の調査の在り方についてのさまざまな意見がありました。今後も定期的にこのような調査を行うにあたっての、さまざまな課題が見て取ることができます。
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■ 調査を行うことについて
回答 (自由記述欄) |
人数 |
調査を行うことは有意義である(その他肯定的意見) |
28 |
今後も継続的に実施してほしい |
22 |
より頻繁に実施してほしい |
9 |
お疲れさま |
3 |
大学は教育が主体であり、その質を高めるような調査が必要 |
2 |
このような調査をしても意味がない |
2 |
その他 |
7 |
全学生を対象とした学勢調査の実施そのものについては、肯定的な意見が多数ありました。30人近い人からこうした声をいただき、集計している我々としてもとても勇気付けられたのと同時に、学生の生の声をきちんと大学に伝えなければならないという使命感も感じました。このような学生の期待を裏切らないためにも、大学側にはぜひ明確なフィードバックをしていただきたいです。
調査の実施頻度に関しては、隔年ではなくより頻繁に行った方がよいという意見がありました。1年に1度、半年に1度、3ヶ月に1度という意見がありましたが、集計にかかる時間などを考慮すると、1年に1度実施するというのが最も現実的であると思います。
また、学生の声を反映させる活動の一環として、いつでも学生が率直な要望を大学側に言えるような場を作る必要もあるでしょう。生協・学食に設置されてある「声のカード」のように、学生が学長をはじめ大学側に直接意見を伝えることができる「目安箱」のようなものも、設置して良いと思います。
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■ イントラネットによる調査方法について
回答 (自由記述欄) |
人数 |
学外からもアクセスできるようすべき |
13 |
セキュリティ・匿名性が不安である |
3 |
紙媒体でも回答できるようにしてほしい |
2 |
その他 |
4 |
今回の調査に関しては、学内のみからでしかアクセスができないイントラネットを用いて行われましたが、学外(インターネット)からもアクセスできるにようにしてほしいという意見が多くありました。実際、学科によって回答率が違うのは、学内でPCを使用する環境が学科によって異なることからかもしれません。
しかし、学外からでもアクセスができるようにするためには、課題もあります。インターネットからアクセスできる場所にこの調査のWebページを置くとすれば、東工大生以外もアクセスが可能になります。そのため、匿名性を保ちつつ、東工大生のみがアクセスできるような仕組みづくりが必要となります。
より多くの人に参加していただくためにも、次回以降の調査では、インターネットからでもアクセスできるようにしたり、紙媒体でも調査を行うようにしたりするほうが良いでしょう。また、「セキュリティが不安である」、「MAC環境では回答しにくい」(表ではその他に分類) という意見もあり、次回以降の課題となりました。
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■ 広報について
回答 (自由解答欄) |
人数 |
広報・告知が足りない |
11 |
その他 |
3 |
調査の広報・告知に関しては、不十分であったという声が多数あり、「広報が十分であった」という意見はゼロでした。そのことが示すように、今回の調査への広報には多くの問題点がありました。
回答率が示すように、本調査に協力していただいたのは、東工大に通う学生のごく一部でしかありません。この調査をより意味のあるものにするためには、回答率をあげる必要があります。そのためにも、東工大ホームページの目立つところに目立つバナーを張る、講義で宣伝する、サークル経由で伝えるなど、さまざまな宣伝方法があるでしょう。
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■ 設問について
回答 (自由記述欄) |
人数 |
質問が多すぎる、めんどうくさかった |
11 |
一部の設問に不備・分かりにくい点があった |
8 |
喫煙に関する設問は誘導的だ |
5 |
その他 |
3 |
今回の調査は、多くが選択式であったため、設問のしかたや回答の選択肢についてのさまざまな意見がありました。特に喫煙に関する設問では、喫煙所を「減らすべき」や「現状維持でよい」といった選択肢はあったものの、「増やすべき」という趣旨の選択肢がありませんでした。現状で喫煙所が少ないと感じている喫煙者の立場から見れば、その主張を述べることができず、設問自体が誘導的であったという意見が多くありました。
今回の学勢調査の設問は大学側で作成されているため、喫煙所を減らしたいという大学側の意図が設問自体に表れていると受け取られても仕方なく、今後は学生も設問・選択肢作りに関わるべきでしょう。
また、全学生を対象にしている調査であるがゆえ、自身にはほとんど関連ない設問にも答えなければいけないという意見もありました。設問が「多い」と感じる学生も多いようで、学部学生・大学院学生によって設問内容を変更、また場合によっては設問を飛ばしたりすることも可能にする必要があるかもしれません。
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(まとめと提言)
学勢調査を成功させるか失敗に終わらせるかは、以下の2点にまとめられるでしょう。
まずは調査時の段階として、広報手段の改善や設問の選択肢の改善など、少しでも多くの学生が自分の意見を率直に伝えられるような環境を作らなければ成りません。また、調査結果を解析する学生サポーターも責任をもって解析しなければなりません。
そして、それらの提言をいかに大学側がフィードバックをしていくかにかかってきます。どんなに調査をし、どんなに学生の意見を集めても、その結果が目に見える形で反映されなければ調査を実施する意味はありません。大学側が誠意をもって対応してくれることにより、このような調査が初めて有意義なものとなるでしょう。
■ 次回以降への課題
- 調査の実施頻度を上げ、毎年1回・定期的に行うようにする。あるいは、継続的に学生が意見を伝えられるような仕組みを設ける。
- 広報を徹底し、この調査の存在を全学生に知ってもらうことを目指す。
- 学生が設問作成に関わり、「生の声」をより率直に伝えられるよう設問を工夫する。
- 調査結果・提言をWebなどで広く公開するとともに、それに対する大学側の意見も公表し、大学側がどれだけ学生の声に耳を傾けたか、どのような改善策をとったか、を明確に示す。
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2006 Tokyo Institute of Technology
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