■2022年度(第2期)「みらい創造チャレンジ」最終報告会を開催

日時:2023年6月14日(水)
場所:TakiPlaza 地下2階 ワークショップスペース


未来人材応援プロジェクト「みらい創造チャレンジ」、2022年度(第2期)最終報告会を、6月14日、Taki Plaza地下2階のワークショップスペースにて開催しました。
このプロジェクトは、Taki Plazaを拠点に、新たな活動に取り組む東工大生を応援するプロジェクトとして、学生支援センター未来人材育成部門と学務部学生支援課が、
本学の同窓会組織である一般社団法人蔵前工業会と共催して立ち上げたものであり、「想い・アイデア」を実現したい学生の「創造チャレンジ」「最初の小さな第一歩」
を応援するために企画されました。

2022年度は第2期となります。6月に募集を開始し、15件の応募があり、8月に書類審査とプレゼン審査をおこない、6件のプロジェクトを採択しました。

最終報告会には本プロジェクトの支援者である株式会社ぐるなび取締役会長の滝久雄氏をはじめ、株式会社ぐるなび、株式会社NKB、株式会社みらい創造機構、蔵前
工業会、本学の研究・産学連携本部 知的財産部門からご出席いただきました。


■ 5つのプロジェクトの概要と学生コメント

●おおお知るまちプロジェクト

【プロジェクト概要】
大岡山の魅力の発信を目的に、noteで記事執筆やイベントを開催しています。おおお(大岡山)のまちについて、もっと知りたい・もっと知ってほしいという想いで活動
しています。昨年度は商店街で大岡山に関する展示や街歩きツアーなどのイベントを行い、地域の方と交流を深めました。詳しい私たちの活動についてはnoteからぜひご
覧ください!
https://note.com/oooshirumachi/

◆代表学生 尾崎由芽さんのコメント
今まではnote記事執筆などオンライン上の活動を行っていましたが、今年は「みらい創造チャレンジ」のご支援で、実際に場所を借りてイベントを開催することができま
した。 リアルな場でを設けたことで生まれた住民の皆さんとの交流や気づきは、私の専門の都市計画に活かせる新たな学びばかりでした。


●避難所の新しい基準〜バルーンハウスの改良および寄贈〜

【プロジェクト概要】
日本で頻発する自然災害に対応するため、軽くて小さく、かつ安価なスティックバルーンを使用した避難所の個室空間を提案した。強度実験により、バルーンハウスの最上
部に作用できる水平力の最大値を測定し、バルーンハウスが対応できる震度を算出した。その結果、最も弱い方向でも震度7に対応できることが確認された。

◆代表学生 安保賛さんのコメント
この度、実際にアイデアを具体的な形にする機会を与えていただき、製品化の困難さを実感いたしました。 また、他の学生の製品や社会問題に対する新たなアイデアに触れ
ることができ、大いに刺激を受けました。 他の学生の創造の過程を知ることで、自分のプロジェクトを振り返ることもできました。さらに、チームワークの重要性を再確認
しました。 仲間と協力してプロジェクトに取り組むことで、さまざまな視点からアイデアを発展させることができるということを実感いたしました。



●Kitmee キッチンカーの出店情報を伝えるモバイルアプリの開発

【プロジェクト概要】
Kitmeeは、防災について学び、キッチンカーの魅力を伝える活動に取り組んでいます。具体的には、キッチンカーの出店情報を伝えるアプリ開発、キッチンカーへのインタ
ビューをまとめたメディア発信、フェーズフリー(日常に使われるモノやサービスを、非常時にも役立てるという考え方)イベントの開催に取り組んでいます。

◆代表学生 宮路 修史さんのコメント
インタビューやリサーチに加え、実際に開発したアプリのユーザーテストを行うなど、私が専攻するエンジニアリングデザインの学びを実際の社会課題に対して活かすこと
のできた貴重な機会となりました。 活動を順調に進めることは難しかったですが、途中から活動に関わってくれたメンバーや、応援してくださる方々のおかげで最終報告会
を迎えることができました。 報告会では、アプリのシステムについて詳しいフィードバックもいただけました。 個人の想いから始まったKitmeeプロジェクトですが、アプ
リの開発も0から経験でき、今後は他プロジェクトとの連携など、より多くの方々と活動を行っていきたいです。



●“ArTech コンテスト”―芸術的なロボット技術コンテスト―

【プロジェクト概要】
私たちのチームでは「瓶の中でロボットを組み立てる技術」を開発しています.瓶の中でロボットを組み立てることは,工学的に面白いだけでなく,驚きと美しさを兼ね備え
ています。この芸術性を活かして多くの方に工学の面白さを伝えたいと考え,誰にでも簡単に組み立てられる瓶の中のロボットを設計しました。そしてこれを使用して組み立
て体験ワークショップを開催し,多くの東工大生に楽しんで頂きました。

◆代表学生 斎藤天丸さんのコメント
私はワークショップの企画については全く経験が無く,初めは手探り状態でしたが,学生支援センターの先生方,TakiPlazaの皆様にご支援頂き本企画を成功させることがで
きました。 また,東工大は理系の大学ですが,文系教養科目に力をいれていることでも有名です。 幅広い教養を通して身に着く総合力は,単に技術の話を追っていたのでは
実現できないワークショップの企画に大いに役立ちました。 今後は学外の方々にも楽しんでいただけるワークショップを企画していきたいと考えています。



●のびのびポンチョ

【プロジェクト概要】
雨の日に傘とレインコートのどちらも使いづらい!という状況を解決するための雨具の提案です。ポンチョ型で布に折りのパターンが展開されていることで、フードに収まる
ほどの大きさから大荷物を持った人を包み込めるほど大きく広がります。ユニバーサルなデザインでユーザーの選択の幅を広げ、雨の日を楽しんでもらうことを目的としてい
ます。

◆代表学生 永沼 乃恵さんのコメント
プロジェクトは新たな挑戦の連続で、普段の授業はできないような貴重な体験をすることができました。 メンバー、学内・学外問わず関わってくださったすべての方々のおか
げで、実際にアイデアを形にすることができました。本当にありがとうございました。 プロジェクトで検討した折りの設計など、将来の更なる研究にも活かしていきたいと考
えています。



■ 参加者の声

・「社会課題の解決」「ビジネスモデル」から入るのではなく「自分がやりたいこと」を基点にプロジェクトを進めるところがこのチャレンジのよいところ、特徴だと感じました。
・とても感動しました。昨年のコロナ禍での動きづらさがなくなりアクティブに動いているように思いました。各発表ともに「壁」があり、自分だけ得なく他者と協力しながら乗
  り越えていくなど、たいへんはげみになりました。
・大学生はその時にしか持っていない活力やアイデアがあるためそれを実現できる機会を提供できるという点でこのプログラムは良いと思う。
・通常のビジコンとは異なり、学生の熱意を中心としてチャレンジをしながら改善していく、というところが特に主旨に合っていて素晴らしいと思いました。


※「glober:東京グルーバルコミュニティーの構築と国際交流推進」については、2023年2月に支援取り消しとなりました。



閉じる