■ 大田区立赤松小学校で科学教室を実施
日時 2010年7月29日(木) 14:10〜16:10
場所 大田区立赤松小学校 体育館

夏休みサマーサポート『ドライアイスで遊ぼう』

講師:アミール偉 (総合理工学研究科知能システム科学専攻 博士課程1年)
アシスタント:東京工業大学学生3人

小学校側監督者:大友副校長、藤田先生、師尾先生、千原先生、ほか2名

参加人数:116人(大人55人、子ども61人)

題目:ドライアイスを用いての数々の実験・アイスクリーム作り

目的:親子で一緒に科学実験・アイスクリーム作りを行い、科学に関する共通の体験を得る。
 普段何気なく目にしているものを科学的に見ることで、新たな発見のきっかけにする。
 そこから、日常で扱っているものには科学が密接に関わっていることを体験する。

内容:ドライアイスを使うことで、普段我々が目にしない科学的なおもしろさを体験した。
 具体的には、ドライアイスの温度、等速直線運動、昇華、および二酸化炭素を水の中で
 発生させることなどを体験してもらい、その説明を行った。
 その際に単にこちらから一方通行での説明ではなく、子供自身に考えさせ親御さんと
 相談をする時間を設けることで親子の会話を促進させた。
 また大人数の教室の際にはあまりできない、自分の意見を発表する機会を設けた。
 最後に、ドライアイスからアイスクリームを作り試食した。

感想:子どもの感想としては、フィルムケースロケットの実験が印象に残ったと挙げている
 子どもが多かった。これは今回の会場が体育館であったことで天井が高かったことから、
 飛びあがったフィルムケースのフタの軌跡を最後まで見届けることができたからと考えられる。
 また、アイスクリーム作りは大人・子どもどちらからも好評であった。ドライアイスを
 使って食べ物を作るということは保護者にとって新鮮であり驚きでもあったようだ。
 保護者からの感想で『ドライアイスの危険性を教えてくれた』という意見が多かった。
 これは最近の新聞記事を用いたものであるが、保護者からの視点としてはこれから
 ドライアイスを使って遊ぶ際に危険性を知ることで、自分でも事故防止ができるという安心感であると考えられる。

課題:赤松小の保護者からは『これからはもっとこういう科学教室を開いてほしい』という意見が多かった。
 これを行おうとすると、自分1人だけでは到底無理である。だからこそ、この要望を満たすために、
 学部生・院生を問わず、もっと東工大の学生が地域に進出していく必要があると考える。
 そのためにも、まずは地域の小学校に足を運ぶことから始めていってほしいと願っている。

文責:アミール偉


  

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