設問No. 5-5「学内レストラン(生協食堂含む)・ショップ・キッチンカーについて要望があれば教えてください。」に対して、以下のような回答が寄せられました。
- 石川台地区の近くにも食堂やキッチンカーを設置してほしい(同様意見12件)
- 本館~西地区にすべての学内飲食施設が集中しているが、中心部から遠い場所にこそキッチンカーなどを配置すべきである(同様意見4件)
- 本館横にできるキッチンカーに並ぶ人の行列が建物の入口や道を塞いでいる(同様意見3件)
- 緑が丘地区から学内飲食施設が遠い(同様意見2件)
現在、大岡山キャンパス本館横に、基本的に月曜日から金曜日まで、曜日ごとに2台のキッチンカーが出店しています。講義室や主要施設が集中している大岡山キャンパスの中心部には、キッチンカーの他につばめテラス、第二食堂、フードショップ、西5号館ショップ、シアトルエスプレスカフェなどの学内飲食施設が存在します。
一方、南地区にはセブンイレブン、石川台地区には生協の弁当販売所があるのみで、緑が丘地区と北地区には飲食施設がありません。設問No.2-1「キャンパスでの主な活動場所を教えてください。」と設問No.5-1「平日の昼食は主にどこを利用していますか。」を照合すると、中心部へのアクセスが悪い石川台地区や緑が丘地区では「学外のスーパー、コンビニ」や「学外の飲食施設」を利用する人が多いことがわかります(図3-2.1、図3-2.2)。


大岡山キャンパス内の飲食施設が偏在しているため、石川台地区や緑が丘地区などを拠点とする学生は学外のスーパー、コンビニや飲食施設を利用せざるを得ず、昼食の選択肢が少ないという格差が生じていると考えられます。
学勢調査2022における学生支援課とのキャンパスミーティングでは、2022年7月4日から1か月間、石川台地区へキッチンカーのトライアル出店を行った際には採算が取れなかったとの回答をいただきました[1]。しかし、その後対面授業等の増加に伴い、キャンパスに通う学生の総数も増加したことから、現在では石川台地区におけるキッチンカーへの需要が増加していると考えられます。
上記の状況を踏まえ、学生支援課とのキャンパスミーティングを実施し、以下のような回答をいただきました。
Q1.キッチンカーの出店場所が本館横になったのはなぜですか。
A1.理由として、キャンパスの中心に近いこと、駐車スペースが確保できることがあります。
Q2.年以降、石川台地区や緑が丘地区へのキッチンカーの出店は新たに検討されましたか。
A2.年4月以降、本館横の設置は継続し、それに追加する形での再トライアルを予定しています。
以上を踏まえて、大岡山キャンパスにおけるキッチンカーの配置について次のように提言します。
- 現在本館横に設定されているキッチンカーの配置を大岡山南地区および北地区に変更する
当該地区に加え、南地区は石川台地区、北地区は緑が丘地区を拠点とする学生の昼食の選択肢を増やすことにも寄与すると考えられます。南地区および北地区は、石川台地区や緑が丘地区と比較して大岡山キャンパス中心部からもアクセスしやすいため、ある程度の利用者が見込め、昼食時の大岡山キャンパス中心部の混雑緩和も期待されます。
今回の学勢調査には、以下のような意見も寄せられました。
- キッチンカーの選択肢を増やしてほしい(同様意見17件)
- すずかけ台キャンパスにおける食事の選択肢が少ない(同様意見7件)
キッチンカーを適切に配置し、出店内容の多様化を図ることは、より多くの学生にとっての昼食の利便性と豊かさにつながると考えられます。
脚注
- 学勢調査2022提言書:http://www.siengp.titech.ac.jp/gakuseichousa/2022/2022_gakusei_teigensho.pdf(最終閲覧日:2025年2月7日) ↩︎